ダイヤ修正法
土讃線
 予讃線多度津駅と高知県の窪川駅を結ぶ198.7キロの路線。

 2003/10/13、高知方面への日帰り旅行のために坂出駅のホームに上るとそこに見慣れぬ列車があった。アンパンマン列車仕様の特急「南風(なんぷう)」。へえ、こんな所で見るなんて珍しいな・・・、ってある訳ないじゃん!
 「南風」は岡山と高知、宿毛を結ぶ特急で、児島から直接宇多津に乗り入れて西へ向かうので坂出に入る事はないのである。あっけにとられているとその「南風」は回送列車状態で西へ走り去って行った。
 ともかく自分の乗る「しまんと5号(高松−高知、宿毛の特急)」を待つ。数分遅れて到着した特急に乗り込むとなかなか発車しない。なんでも朝、土讃線沿線に大雨が降り、その関係でダイヤが遅れているとの事で、遅れた上り列車と岡山からのマリンライナーを待っているという。はて?岡山から高知方面に行くには「南風」に乗れば直接行けるので、わざわざ坂出でマリンライナー−しまんとの乗り換えを行う必要等ないだろうに。そう思って見ているとマリンライナーが到着。なんと多数の乗客がこちらの列車に乗り込んで来るではないか。こんな不自然な乗り換え需要がそんなに多いなんて・・・。

 ようやく出発すると数分で隣りの宇多津駅に到着。今乗っている「しまんと5号」はここで岡山から来た「南風3号」と併結作業を行う。すると先程乗り込んで来た乗客が次々と前方の「南風」に移っていく。なるほど、ようやく疑問氷解。
 つまり、「南風3号」になる筈だった上りの「南風2号」が大幅に遅れたために途中で運転を打ち切り、宇多津駅で「しまんと5号」を待つ事にしたのだ。そのため岡山で乗る筈だった乗客はマリンライナーで坂出に渡り、「しまんと5号」で宇多津に来る事になったのだ。ついでに言えば、その上り「南風2号」は当然岡山に向かう乗客を乗せていた訳だが、遅れのために進路を宇多津から坂出に変更して、乗客をマリンライナーに乗り換えさせる事によってダイヤの修正を行ったのだ。先程坂出駅で見た「南風」はそのように進路変更して到着した列車だったのである。
 尚、「それならば坂出で併結作業をすればいいのでは」と思う所だが、おそらく併結、分割作業を専門に行う作業員が宇多津駅常勤であるからであろう。

 一箇所でダイヤが乱れると連絡や折り返しの関係で全体に影響が及ぶのだが、それを修正するために様々な工夫を行っている事を図らずも実感できた瞬間であった。


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