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心配された天気もすばらしい快晴となりました。集合場所の東浜港に午前8時前に着いたのですが、もうかなりの人が来てフェリーに乗り込んでいます。この豊島フェリーはいつもなら高松を夕方に出るそうですが、今日はチャーター便ということで午前8時出発になっています。普通車が15台も乗れば、いっぱいになるような小さなフェリーです。その分、船員さんたちも気さくだし、海の風やにおいをじかに感じ取れ気持ちのいい船旅でした。約1時間で豊島の家浦港に到着です。
フェリーには各参加団体のスタッフが乗り込んでいるので、他のチャーター便より早く豊島につくようになっているようでまだ豊島交流センターにもあまり人は集まっていません。豊島交流センターの2階では「環境展」も開かれています。豊島の自然、産廃不法投棄・ゴミ関連、ビーチクリーンアップ、合成洗剤から石鹸へなどのパネル展がありました。 港では「豊島一周カヌーツアー」に参加する人たちがウォーミングアップ中です。その後宇野や土庄の定期便、高松からのチャーター便でぞくぞく人が集まってきました。10時から開かれる開会式、講演会の会場である豊島小学校体育館へ移動です。
体育館ではアースデイ・かがわin豊島実行委員会のあいさつ、豊島活性化プラン推進協議会・安岐氏の祝辞、そして廃棄物対策豊島住民会議・石井亨氏の講演が始まりました。豊島事件の23年の経緯を振り返りながら、豊島住民の受けてきた苦しみ、悲しみを訴えました。業者への指導の怠慢(いや、業者と一緒になって豊島に産廃を捨てさせた)、損害賠償放棄のみ採択など香川県の再三にわたる裏切りに対して豊島島民ならずとも怒りや恐怖を感じることでしょう。この県の行政は本当に県民のために働いてくれるのだろうか。不信感が高まります。 石井さんもおっしゃっていましたが、なぜ豊島に巨額の税金投入をせねばならない状況になったか(あきらかに行政のミスです)を県は県民に対して説明する義務があります。それがないために豊島の人々は誤解と偏見に苦しんでいます。 中坊弁護団長の有名な言葉に「公害の被害者は二度殺される。豊島の住民は三度殺される」というものがあります。業者に殺され、行政に殺され、再度行政の裏切りに殺されるという意味でしょう。石井さんは「もしかしたら豊島住民は四度殺されるかもしれない」とおっしゃいました。まだ多く見られる県民の誤解がもう一度豊島の人々を殺すかもしれないということです。 石井さんが月刊むすぶ(ロシナンテ社)という雑誌の中でこう書いています。 「兵庫県警によって摘発されるまで、いくら違法性を訴えても、香川県によって合法だと擁護されてきました。そして刑事事件となって、初めて不法投棄の実態が明らかになると、今度は、それは豊島の問題でしょ、と世間は言うのです。それどころか、こうなるまで放っておいた豊島の住民が悪いとまでおっしゃる。 汚染の実態が明らかになると、豊島の物は買わないし豊島へは行かない。つまり風評被害です。そして再度処理しなければならないということが明白になると、豊島の人たちのためだけに莫大な税金を使うのはいかがなものかという議論が根強くある。」 こうなった現状を責められるのは県の行政であり、豊島住民になんの罪もないことです。莫大な税金投入をせざるを得なくなったのは行政のミスなのです。行政に対してこそ我々県民は怒りをぶつけるべきでしょう。 過ちを反省しない(けっして豊島住民に謝罪をしていませんし、もちろん県民に対してもしていません)行政では、我々はけっして安心して生活することができません。 豊島事件は中間合意を迎え(けっして住民の納得できる合意ではありません)、世間から「豊島の事件はもう解決したのでしょう」と言われることもよくあるそうです。しかし豊島事件は今やっとスタート地点にたっただけです。この事件は豊島の問題ではなく、こんな行政をされる香川県民の問題なのです。県民の意識がそこにむかない限り行政の思うツボでしょう。 |
講演後、参加者は各イベントごとに分かれて豊島の春を楽しみます。「未来の森とドングリまきハイキング」「探鳥会」「ネイチャーゲーム」「不法投棄現場視察」その他多数のイベントがあり、私たちは当然「ビーチコーミング」に参加しました。宮の浜よりもっと奥の浜辺に移動して、森田さんからビーチコーミングのやり方を教わり浜辺の散策を始めます。きれいな浜辺ですが、ガラスの破片や釣り人が捨てたと思われるゴミ、発砲スチロールなどが落ちています。ビーチコーミングをしながらそんなゴミも拾うのですが、私の袋にはお宝はぜんぜんで、ゴミだけで一杯になってしましました。各自海岸でお弁当を広げたりしながら、のんびりと春の海の時間を楽しみました。 午後からはいよいよ不法投棄現場へ行きます。 |