あなたは今、新小倉発第2新東京行の快速リニアに乗っている。 新小倉を出てしばらくして………そう、広島を過ぎたところであなたの向かいに座りたい という青年が現れる。恐らく広島でこのリニアに乗ったのだろう。 「ここ、いいですか?」 座席は、満席というほど混んではいなかったが八割方は埋まってしまっている。そこであ なたは向かいの席に置いてある荷物をよけて、青年に席を譲るべきである。 「ありがとうございます。」 あなたの斜向かいに座った青年は幾つくらいなのか。とても若く見えるが、落ち着いた物 腰が若さを感じさせない。もし兄弟がいるのならば間違いなく長男で第一子だろうと思わ せる、そんな不思議な雰囲気を身に纏った青年だった。 彼は頬杖をつき、じっと窓の外を眺めている。その表情は、何が嬉しいのかずいぶんと嬉 しそうに見える。あなたはきっと、青年が嬉しそうにしている理由に興味を持つだろう。 なぜ彼はこんなにも嬉しそうにしているのか。 「え!? そ、そんなに嬉しそうにしてますか??」 青年は顔に手を当ててびっくりしたような表情をする。そのしぐさですらどことなく嬉し そうである。 ここであなたは青年に理由を聞くべきである。何がそんなに嬉しいのか、世界中の幸せを 独り占めしてしまったかのような………それくらい嬉しい出来事とは一体何なのか。 斜向かいに座った青年は人がいいのだろう、やがて静かに身の上話を始める。 十一年前にまでさかのぼる………長い長い身の上話を………。
再会 〜二つの奇跡が二人を導く〜 written byMykey
僕はあの日、変わったんだと思う。 「さようなら」 その言葉と同時に閉ざされた扉に向かって誓ったあの日から。 「絶対、絶対捜し出すから! マナがお婆さんになっても、絶対見つけて、必ず会いに行 くから!!」 その言葉は彼女には届いていなかったと、その時は思っていた。 だって相手は扉のしまったリニアの中で、間違っても僕の声なんか聞こえるはずがないん だ。 でも、今はそれを間違いだったと思っている。 あの時の誓いは確かに、確かに彼女に届いていたのだ。 その日僕は加持さんと話をした。加持さんと会うことは別に珍しいことではない。毎日の ように加持さんはミサトさんに会いにきていたしね。 その日のその時、僕は何気なく、そう、何気なく加持さんに自分の誓いを…彼女に誓った あのことを話した。それは加持さんに相談すると言うよりも、自分の誓いの証人になって もらいたかっただけだったんだと思う。 「………だから僕は頑張ろうと思う。僕と、彼女が再会するための未来を守るために。」 「………そうか………」 その日のその話はそれでお終いだったが、加持さんの心の中に、僕の誓いの言葉が深くは っきりと刻み込まれたようだった。加持さんが死んでしまった今となっては、確かめる術 なんてないからただの想像だけどね。 マナと別れてからも使徒は度々やってきて、使途がくる度に僕ら3人のチルドレンはそれ を撃退していった。 トウジの乗った参号機が使徒になったりと、結構どころじゃなくハードな戦いの連続だっ たけど………なんとか使徒を退けることが出来ていた。 参号機を倒したのは僕だった。そのときトウジの足を守ることはできなかったけど、トウ ジの命を助けることはできた。 そのことで何度も洞木さんに泣き付かれた。 「命を助けてくれるなら、足もいっしょに助けてくれたら良かったのに。」ってね けど、まぁ今あの二人は結婚して結構幸せそうにしているから結果オーライだろう。結婚 式のときにも洞木さんには………おっと、今は結婚して鈴原ヒカリだったんだ………ヒカ リさんには泣き付かれたけど、今鈴原夫妻とはとても仲がいい。 レイが自爆したこともあった。 これは余り大きな声でいえることじゃないんだけど………実はレイ、3人目なんだ。自爆 して死んでしまった二人目のレイに代わってクローンのレイが出て来たそうなんだ。 そりゃあそうだよね。 エヴァが自爆して中のパイロットが無事なんて事は有り得ないんだ。そのとき僕は単純に レイが無事だったことを喜んだんだけど………やっぱりあの爆発で生き残れるはずはない んだよね。 レイが零号機を自爆させたあと、レイについての心配事が一段落着いた頃に今度はアスカ がダウンした。プライドの高いアスカにとって使徒に負けることは許されることではなか ったんだと思う。それがこの時期、対使徒戦において負けが続いてしまって精神的に参っ てしまっていたんだろうな。精神攻撃を仕掛けてくる使徒の前にあっさりと、その高く脆 いプライドを崩されて一時は入院して廃人同様の有様になってしまった。ま、結局アスカ は弐号機の力を借りたとはいえ自分の力で自分自身を取り戻すんだけどね。流石はエース パイロット………ってとこかな? そのアスカだけど、今は結婚して子供が一人居る。すべてが終わったあとに出会った彼、 その彼はとても加持さん似にていた。姿形は全くと言っていい程似ていないけど、彼の持 つ雰囲気はどこか加持さんを思い出させるものがあった。 そのことを何時だったかアスカに話すと彼女はこう言った。 「………加持さんのこと………ふっきったつもりだったんだけどね………。でも、まぁい いじゃないこんなことがあってもさ! 私は今とても幸せよ、そう、世界中の誰よりも、 そしてあなたよりもね! だからこれでいいのよ。」 アスカらしい答えだと、どこがアスカらしいのかと言われれば困るけど………とにかくア スカらしい答えだとその時思った。 そうそう、アスカの結婚で思い出した。実はレイも結婚したんだ! あのレイが!! そんな感情とは無縁だと思っていたのに、高校のときに出会った彼に一目ぼれしたらしく、 あとはその彼一直線。これもまた、素直なレイらしいと思ったな。結局一目ぼれの彼と相 思相愛になって、まだ子供は居ないものの結婚して専業主婦をしている。一度だけそのレ イの新居に遊びに行ったが、やっぱりレイには主婦が似合っていた、それも物凄く! 一 寸だけおしいきもするけど………まぁこれもありだろう。 で、話はどこまで進んだかな? ………ああ、アスカが入院したところまでだったね。 ………アスカが入院したあと、彼女の代わりにカヲル君が来たんだ。 フィフスチルドレン、渚カヲルだ。 銀色の髪の毛と赫い瞳が印象的な少年だった。彼は僕の親友になった。後にも先にも彼以 上の親友は居ない、と言い切れるほど彼のことを信頼していた。僕は彼のことが好きだっ たし、彼も僕のことを好きだと言ってくれた。 でも、僕は彼を殺してしまった。 彼は最後の使徒だったんだ。 今でも時々、彼のことを夢に見る。最初の頃………彼を殺して間もない頃、夢に出てくる 彼は死ぬ瞬間の彼だった。でも、日がたつにつれ夢を見る回数は減り、そしてその内容も 変わっていった。 彼が死ぬ瞬間から、彼が死ぬ直前へと。 彼が死ぬ直前に、彼と交わした言葉を今でも覚えている。 「君は優しいね、優しすぎて僕を殺せないでいる。でもね、シンジ君………君はここで僕 を殺さなくてはいけないんだ。」 「なぜだよ、そんなのってないよ!」 「僕を殺さない限り、君に未来はない。彼女を捜しに行くんだろう?」 「………!!!………」 加持さん以外の他の誰にも言わなかったけど………カヲル君にはマナのこと、話してたん だ。 「僕のことは心配しなくていい。生と死は僕にとって等しいものなんだ。だから僕を殺し てくれて構わない。僕を殺して、君は君の未来を手に入れるべきなんだよ。」 「………でも………」 「大丈夫だよ、僕は必ず君の側にいる。大昔から使い古された言葉だけど………『目を閉 じれば君は僕の姿を見ることができる。僕はいつも君の側にいるよ』………ってね、さあ シンジ君、僕を殺してくれ」 「………」 「僕を殺して、僕の分も生きてくれ………友人の………遺言だよ」 それが彼と交わした最後の会話だった。 あれからかなりの時間が過ぎたけど、彼との想い出は色褪せる事なく僕の中に存在し続け ている。そう、彼は約束を守ってくれた。僕は目を閉じて、時々彼に会いに行く。 彼はいつものあの綺麗な笑顔で僕に笑いかけてくれる。 「やあシンジ君。今日はどうしたんだい?」 ………。 カヲル君を殺してその後に残った現実は酷いものだった。 レイは見知らぬ知人、アスカは入院。加持さんが死んでしまったのもちょうどこの頃だっ たと思う。加持さんの死を知ったミサトさんは無気力………とまではいかないものの、か なり気落ちした様子だった。 そんな僕らに一つ目の奇跡が届く。 運命を変える小包が………。 それは、加持さんから僕とミサトさんに宛てられたものだった。中には4通の手紙と一緒 に加持さんが生前調べ回っていたことについての詳細なレポートが入っていた。 4通の手紙はそれぞれ、僕とミサトさん、それにアスカとレイの分の手紙になっていた。 そして僕に宛てられたぶんの手紙にはこんな事が書かれていた。 「よっシンジ君。君がこの手紙を読んでいる頃、俺はもう死んでいると思う。さらに付け 足せば、この手紙を君が読んでいると言うのは全くの奇跡だ。断言していい。本来このル ートではシンジ君のもとにこの小包が届くはずはないんだ。駄目もとで送ってみたんだが ………奇跡は起こるものなんだな。」 長くなるので途中を省くけど………どうやら加持さんはこの小包以外にも百以上の方法で 同じ内容の物を僕たちの元に届けようとしたらしい。だが、後にも先にも届いたのはこの 一つだけだった。 「この奇跡は君の未来を守るために役立つはずだ………。シンジ君、この奇跡を無駄にす るんじゃないぞ。 それから………悪いが葛城のこと宜しくな。家事全般が全く駄目だからな、あいつは…… …。きっとシンジ君がいなくなったらまともな生活が送れなくなるはずだ。 ま、死にゆくものの遺言と思ってくれ。 チャンスは無駄にするなよ。」 この資料のお陰で、僕らはサードインパクトを未然に防ぐことができた。 この事で僕は、マナと再会するための未来を手に入れる事が出来た。 だが、同時に失ったものもあった。 一つ目は父さん。 戦自の隊員に殺されると言うあっけない死に方をしたが、これで僕の肉親は本当に誰もい なくなってしまったと言うわけだ。その時は悲しいなんて思わなかった。逆に、いい気味 だとすら思っていた。でも、時がたった今、父さんと仲良くできなかった心残りが胸の奥 に引っ掛かっている。もっと上手く父さんと付き合うことはできなかったのか………。 母さんのお墓を移してまで一緒にしてあげたお墓の前で、思うことはいつもそれだけだ。 二つ目はミサトさん。 彼女もやはり戦自の隊員に殺されてしまった。遺体すら回収できなかったが、彼女が死ん だ事は疑い様がない。なぜなら、彼女は僕の目の前で戦自の隊員に撃たれ、そんな彼女を 僕はジオフロントに置いてきてしまったのだから………。 死んだことは間違いないが、僕は彼女の死亡届けを出さなかった。だから、あれから十年 たった今も彼女は行方不明と言うことになっている。死ぬ瞬間を見たわけではない。ひょ っとしたら、いつかどこかで、 「シンちゃん!!」 と呼ばれるかもしれないと言う淡い期待を胸に抱いて、僕は彼女の死亡届けを出さないで いる………。 僕の失ったものは他にもたくさんあるけれど、これ以上数えだすときりがないから止めに しておく。 そうそう、リツコさんや発令所のみんな、それと冬月さんなんかは生き残ったんだ。 みんな運がよかったんだと思う。たまたまの積み重ねが生死を分けているようだった。ミ サトさんは………運のないほうの代表格だったんだと思う。父さんは死んで当然のことを してきたんだから、悲しいけど仕方ないと諦めが付いたけど………ミサトさんの死はしば らく僕の心を悲しみで縛りあげてくれた………。 ………まったく………頼んでないことに限って張り切ってやる。ミサトさんらしいや………。 すべてが終わったあと、僕ら三人のチルドレンは第四新東京市へ引っ越すことになった。 第三新東京市が都市としての生活基盤を完全に失ったためだ。 引越してから二年、僕ら三人は高校へ進学した。三人とも同じ学校だ。残念ながら、トウ ジやケンスケ、それにヒカリさんとは別の高校になってしまったけど、同じ第四新東京市 に住んでいたので週末にはよく一緒に遊んでいた。 さらに時は過ぎ、僕らは大学を卒業した。十四歳の時点で博士号まで取っていたアスカは、 高校卒業と同時にどこぞの研究所の職員に採用された。今は結婚して子供がいるために研 究所はやめてしまっているらしいけど、そのうちにまた復帰してくれとの催促が月ごとに くるらしい。 レイや、トウジとヒカリさんの結婚もこの頃だったと思う。 そしてまた時が過ぎ、僕がマナのことを思い出すことはもとより、忘れることすらもでき なくなってしまった頃に加持さんが二度目の奇跡を起こした。 「よっシンジ君。かれこれ十年振りくらいかな? 元気にやっているか?」 いつもの加持さんが………手紙の中ではあったけれど………そこにいた。 ただ、流石の加持さんでもミサトさんの死は予想できなかったと見え、ミサトさん宛ての 手紙まで同封されてあったのがとても悲しかった。 「君がこの手紙を読んでいる………と言う事は、君はサードインパクトを阻止できたと言 う事だよな。まずはおめでとう。そしてちょっと考えてくれ、この手紙は今君が読んでい るときよりも十年も前に書かれたものなんだ。どうだ? 凄いだろう、俺は二度も奇跡を 起こしてみせたんだぞ!」 確かにそれは奇跡だった。十年間、海外の銀行に預けられていた手紙がどういうルートを たどってか僕の手元にある。奇跡以外の何者でもない。 「ここで俺が君に伝えたいのは、十年前………と言っても俺にとってはついさっきの出来 事なんだが………十年前に君が誓ったあの件に関することだ。 恐らく、今でも君は彼女のことを探しているだろう。だがきっと見つからないはずだ。俺 の工作は完璧だったからな。そこで、サードインパクトを未然に防いだ上に十年間も彼女 のことを捜し続けた君に、俺が起こした二回の奇跡に免じて彼女に関する2015年現在 の資料をあげようと思う。この資料があれば彼女を見つけることはきっと出来るはずだ。 じゃあな、シンジ君。俺にできるのはこれだけだ。三度目の奇跡は君自身の手で起こして くれ。あ、書き忘れるとこだった。危ない危ない。葛城への手紙をここに同封しておくか ら、シンジ君が葛城に渡してくれないかな? その時は葛城に宜しくな。と言っても、あ いつももう四十のおばさんだろうけどな。 じゃあシンジ君、ここでお別れだ。君が奇跡を起こす様を、君の側でじっくりと見物させ てもらうよ!」 そして僕はマナに会うためにリニアに乗った。加持さんの資料を持ってしても彼女を探し 出すのに一年も経ってしまったが、そんな事は気にならなかった。 リニアが僕の目的地に着く。 マナは………それまでの十年が嘘だったかのように、あっさりと見つかった。 加持さんの洒落だろう。マナは名字を「六分儀」に変えられていた。 「………シンジ………」 マナはちょっと驚いた様子だったけど、すぐに気を取り戻し、僕に飛び付いてきた。 「シンジ………約束、守ってくれたんだね!」 あなたは今、新小倉発第2新東京行の快速リニアに乗っている。 リニアは丁度第四新東京のホームを離れたところだ。 先程の青年は第四新東京で降りてしまった。 再び一人になったあなたは、シートにゆっくりと身を沈めて第二新東京の我が家に想いを 馳せる。 あなたは思い出すことがあるだろうか………十年もの長い年月を経て再会した一組の男女 のことを………。 第二新東京までは後10分ほど………。 あなたはきっと、思い出さない。 THE END
参愚者のコメント 尾崎 「マナの出番が少ない〜!!もっとマナを〜っ!」ごろごろ ゆさく「ふっ、まさにマナ板の上のコイ状態だな。」(にやり) 加藤 「マナって美味しい?」(←すいません、まだ読んでません(^^;)
ちょっと長めのあとがき 皆さん始めまして、Mykeyと申します。 読み方が分からないというあなた、ヒントは「私の鍵」です。 それでも分からないというあなた、「まいきー」と読んで下さい。 さてさて、自己紹介も終わったところで、まずはこの小説を掲載して下さった三愚者の皆 さんに感謝の言葉。 どうもありがとうございました。 しかし………このお話を良く読んでみると………マナの出番が極端に少ないですね……… こんな筈じゃなかったのに! というわけではなく………狙ったものではあるのですが……… やっぱり少ないですね……… 登場シーンは………たったの五行! さらにさらに、彼女が喋るのはたったの三回!! まぁでも、こうなったのにはきちんと理由があるのですよ。 私がこの小説を書こうとしたきっかけはゲームのラストシーン………そう、シンジがマナ の乗ったリニアを見送るシーンです………あのシーンを見てこのお話を思い付いたのです。 「これは再会させるしかない………!」 ってふうにね。 で、ただ再会するだけじゃつまらないし、ただ再会するだけだったら他にも先輩方が書か れているのでそっちを読んだほうがいい。 しかし!! 私はそれをよしとはしなかった!! このちょっとほろ苦いエンディングに私は満足しなかった。ハッピーエンド大好き人間と しては許しておけなかった。このラストシーンを見た瞬間にピンと私の脳裏にひらめくス トーリーがあった。 あなたが読んだこのストーリーである。 とにかくハッピーエンドじゃないと嫌なのである。 悲劇で有名なあの「タイタニック」にしても、私はジャックが生き残るようなハッピーエ ンドだったらといつも思うくらいハッピーエンドが好きである。 だからこの小説を書いてみました。 勢いに任せて書いてみました。 何を隠そう、この小説はゲームの終了から3時間で書き上がったものなのだ。参ったか! 勢いに任せて書いたこの小説、皆さんの感性に合うかうかどうか心配ではありますが、は っきり言って自己満足度は100パーセントです。 自己満足のためだけに妥協を排してきたこの小説 「こんなのもありかな?」 というスタンスで読んでくれたら幸いです。 最後に一言。 マナリアンのあなたに朗報です。 この作品は「再会」と「突然」さらに「その後」の三つで一つです。 「二つの奇跡が二人を導く」………二つの奇跡が一人を幸せに導く様を皆さんにはまず見ていた だきました。 尽きましては、もう暫くお待ちの上「もう一人」が「二つの奇跡」で幸せに導かれるなる様を皆さ んには見ていただきたい。 そしてその上で、幸せになった二人の「その後」を見て頂きたい。 ではでは、もう一つの「奇跡」の準備ができ次第、皆さんの前に再び現れることになるで しょう。 それまでしばしのお別れです。 '99.4.15 Mykey