注意 このパートは演出で音楽が鳴ります。ご注意ください。



裏庭エヴァンゲリオン最終話【絆】Eパート

「シンジ!」アスカが僕に駆け寄って来た。


「ばか・・どこに行ってたのよ・・」
「アスカ・・」
僕にしがみついて、涙を流すアスカを、僕はいとおしく思った。

「・・アスカ・・話は後でするよ・・レイがどうかしたの?」

「レイがいなくなっちゃったの・・一緒に学校帰ってたんだけど・・」

「アスカはここで待ってて・・父さんに電話するから」

僕はアスカの肩を叩いて、離れた。

「シンジ・・私を置いていかないで・・」

「もう・・大丈夫だよ・・アスカ」

僕は電話のある居間に走っていった。

僕は短縮ボタンを押して、父さんに電話をかけた。


「・・あれ・・繋がらない・」僕は受話器を置いた。

ガーガシャン

その時、玄関に父さんが入って来た。

「シンジ!」

「父さん・・レイが攫われたそうなんだ」

「ああ 発信機の反応が急に消えたのだ。」

「じゃ・・」

「ああ行き先はわからん・・」

「前、ラピスが・・カヲル兄さんは富士山で眠りについていたって言ってたんだ・・
もしかしたら・・」

「うむ・・ではヘリを呼ぼう・・」

父さんは電話でどこかに連絡していた。

バラバラバラバラ
ヘリの音が近づいて来た。

「シンジ・・」

「アスカはここで待っててくれ・もしかしたらレイが帰って来るかも知れないし・・」

「わかった・・帰って来てね・・シンジ・・」

「うん・・」

僕はアスカに背を向けて、父さんの後を追った。



そして、10日間に渡る捜索の末、僕は富士山の地下の大洞窟網の中の小部屋を発見した。

「こ、これは・・」

その洞窟の中の石の机の上に、見覚えのある ウサギの人形と、ノートの切れ端が置かれてあった。

「これは・・」

僕はノートの切れ端を手に取った。