裏庭セカンドジェネレーション
CHAPTER 13B
第13話【
碇家の休日
……副題:アヤさんビキニでドカ〜ん】Bパート
少しして、残る全部の料理が揃ったので、僕達は食事を始めようとしていたその時……
爆弾発言が飛び出してしまったのだ。
「あ、シンイチ君 どうだった?アヤの胸の感触は」アスカさんは笑みを浮かべて言った。
「ど、どういう事よシンイチ!」ミライは上ずった声で僕に向かって叫んだ。
「まぁまぁ、……他のお客の迷惑になるから、私が子細を知ってるから後で説明してあげるから」
父さんがとりなしてくれたので、僕達は食事を再開したのだが、何か気まずい雰囲気に包まれてしまい、
終始無言のまま、食事は進んでいった。 が……思念は普段以上に飛び交っていた。
(アンフェアじゃ無いのよね……アネキは……)
(事故だったんだから、そんなに怒らなくても……けど……あんな事故なら……)
オーダーしていた食後の飲み物を飲んでいる時、兄さんが僕に語りかけて来た。
{明日は特訓だからな……今日はせいぜい、身体を休めておく事だ……}
{{特訓って……何をするの?兄さん}}
{こんな修行には最適な、絶好の場所に来たんだ……明日は女共に邪魔されるなよ……}
{{まさか……滝に打たれろとか言うのかな……}}
「どうしたの?シンイチ君 もう出るわよ」気が付くと、俺とアヤさん以外は立ち上がっていて、
父さんがレジでカードを差し出していた。 席の後ろに余裕が無い為、僕が席を立たないと、アヤさんが
出られないのに気づいて、僕は慌てて立ち上がった。
「お昼も食べたし、早速泳ごうよ」ローラちゃんがプールの方を指差して言ったが、
「駄目駄目 食事した直後に水泳なんかするもんじゃ無いよ」父さんが手を振りながら言った。
「まぁせっかく、ゆったりとしたコテージを取ったんだから、食後の一休みと行こうじゃ無いか。
コテージの中は、4つの部屋に分割されており、一つの部屋は運動器具が置かれており、
1つの部屋にはベッドが一つとソファーベッドが一つ置かれているので、
コテージを二つ借りてるので、最高12人が泊まれるのだが、
コテージ1つでは人数がオーバーするし、ゆったりとしたいと言う事で、父さんがコテージを二つ取ったのだ。
一番端にあるコテージと、その隣のコテージが僕達が借りているコテージだ……。
一番端のコテージで、運動器具の部屋の隣の花鳥の間が僕の部屋で、向かい側の、風月の間がアヤさん
の部屋で、その隣の富士の間がミライの部屋で、その隣のコテージの運動器具の部屋の隣で、
窓の外に身体を焼いたり外で涼む為のチェアーがある出雲の間が父さんと母さんの部屋で、
その向かいの梅の間が、ミドリさんとローラちゃんの部屋で、その隣の部屋は使って無いのだ。
トイレは少し離れた所にコテージの客専用のトイレがあった。
富士の間
ミライ
風月の間
アヤ
梅の間
ミドリ・ローラ
未使用
大きい荷物
運動器具の間
花鳥の間
シンイチ
出雲の間
シンジ・アスカ
運動器具の間
プールへの滑り台
チェアー
チェアー
プールへの階段
「じゃ、2時ぐらいまでゆっくりしましょう」僕とアヤさんとミライは、父さん達と別れて、
自分達のコテージの扉を開けて中に入った。
一応鍵付きの扉で仕切られてはいるものの、防音設備など無いログハウス風なので、
かなりの開放感がある。 窓を開けば、彼方に大瀑布が微かに望め、なかなか良い感じであった。
「それじゃ!」 アヤさんとミライは部屋の中に入っても、ドアの鍵をかけようともしてはいなかった。
外への扉は鍵をしているので、普段の家で暮すのと大差無いからだろう。
僕はベッドの上は日が差し込んで暑いので、ソファーベッドに寝そべって、持って来た雑誌を開いた。
段々うとうとして来たが、さすがに乾いたとは言え、水着を身につけたまま寝るのは
なんとなく不快だったので、水着を脱いで、面倒臭かったのでトランクスを身につけただけで眠りについた、
「シンイチぃ 早く起きなさいよ……」 「シンイチ君……起きて……」
「早く起きないと、トランクス脱がしちゃうわよ」 「こら、ミライ……何て事してるのよ」
僕は左右からアヤさんとミライに声をかけられて目を覚まし、
少しずれ初めていたトランクスを手で押さえた。
「や、や〜ねぇ冗談よ 冗談」
「何やってるんですか……」僕は目を擦りながらソファーベッドから起き上がった。
「もう……ミライのせいで、シンイチ君怒っちゃったじゃ無いの……」
「視線を逸らそうともしなかった人が良く言うわね……私にだけ罪を被せて……」
無防備な姿で鍵もかけずに寝る方が悪いと言う事か……覚えてろよ……ミライ
僕はミライに復讐する事を神に誓った。
とは言ってもそんな事が出来るぐらいなら、苦労しないんだけどね。
「まだ一時だけど、退屈だからトランプでもやろうと思って」
ミライが家から持って来たのかトランプの箱を僕に見せて言った。
「起こしちゃってゴメンね……けど、二人でトランプしても面白く無いから……」
「ミドリさんとかローラちゃんは?」僕は疑問を口にした。
「呼びにいったんだけど、ローラちゃんが寝入ってたし、一つのベッドで寝てたから起こしたく無いって
言ってたから……」アヤさんが済まなさそうに言った。
「何言ってるのよ、アネキがシンイチを起こせ起こせってうるさかったんじゃ無いのよ……」
「だって……」
「まぁ、いいじゃ無いの 水着の美少女二人がトランプの相手してくれるんだから」
ミライが笑いながらトランプをシャッフルしながら言った。
「で、ここでやるつもりなんですか? ここは日が差し込んで暑いですよ」
「隣の部屋を覗いて見たけど、エアロバイクぐらいしか無いから、隣はどう?」
アヤさんが壁を指差して言った。
僕達は隣の運動器具の部屋に入った。 窓はあるが丁度山が光をさえぎっているので涼しかった。
「鉄アレイは移動させてと……」僕は邪魔な物を寄せていった。
「向うの荷物置き場にあったわよ」 「木の床に直接座るのはねぇ……これで大丈夫ね」
ミライがビーチマットを持って来たので、僕達は床に敷いて腰を降ろす事にした。
「あ……ちょっと着替えて来ますね」
トランクス姿のままだった事に気づいて僕は立ち上がろうとしたが、ミライに腕を掴まれてしまった。
「私たちだって、こんな恥ずかしい格好してるのに、まさか一人だけ普通の服着るなんて事は無いわよね」
「私なんかビキニよ……ミライだって、ハイレグのセパレートだし……」
「この後、また泳ぐんだから海水パンツなら許してあげるから、着替えて来たら?」
そう言ってミライは僕の腕を開放してくれた。
そこまで言われてしまっては、為す術も無いので、僕は言われるがまま、海水パンツに着替えようとしたが……
今度はドアの鍵を閉めた事は言うまでも無かった。
「ミライ、どうするの?」 「もう一枚!」「シンイチ君は?」 「いいです……」
「私も要らないから……じゃ、シンイチ君からね……開いてくれる?」
「19」 「私はドボンよ」 「私は……」アヤさんが一枚表向けにしているカードはジャック
そして、二枚で止めた、その二枚目を開いた。 「20よ シンイチ君 残念だったわね」
「えぇ〜また私が上? もう手の平がひりひりしてるのにぃ〜」ミライはブラックジャックが苦手なのか、
無謀に17から3枚目を引いたりするので、ドボンになる事が多かった。 二番目の者が下に手をしいて、
ビリの者がその上に手を置いて、勝ったものが叩くと言う古来からある罰ゲームなのだが、
ミライは手を抜くタイミングがいまいち掴んでおらず、いつもフライングか、叩かれるかのどちらかであった。
当然フライングの時はやりなおしだから、これまで5回やったブラックジャックの罰ゲームは、全部ミライ
が手の平を叩かれたのだ。
(さっきの天罰かな……)僕は笑みを浮かべながらシャッフルした。
「罰ゲームを別なのにしようよ……それとブラックジャックはもう嫌よ……」
「まぁ、キリのいい回数だったから別にいいけど、何をするかは選ばせてあげるから、
罰ゲームはこっちで決めるわよ……それでいい?」 「しっぺとか痛いのじゃ無かったらなんでもいいよ」
「痛く無い罰ゲームねぇ……」僕はシャッフルをしていたので、
アヤさんの瞳がキュピーンと輝いた事に気がついていなかった。
「じゃ、部屋で罰ゲームを用意して来るから」そう言ってアヤさんが立ち上がった。
僕は、何だか嫌な予感がしたので、出来るだけカードが固まらないようにシャッフルした。
「さぁ準備出来たわよ」アヤさんが二つのグループに解った紙束を持って来て言った。
「罰ゲームは痛く無いのにしたけど……その罰ゲームを遂行出来なかったら、富士山かおしぼりよ」
「わ、解ったわ……何のゲームをするかは決まったわ……敗者が一人出るゲームならいい訳でしょ……」
「ええ、そうよ……」
「椅子取りゲームよ……」ミライが、部屋の隅に置いてある、二個の椅子を指差した。
「トランプじゃ無かったのか……まぁいいか」
「で、音楽はどうするの?」
「ちゃんと持って来てるわ……ランダムタイマー付きで電源が切れるから、音が鳴りやんだ時ね」
僕はシートの中央に椅子を二個並べておいた。僕達はシートの周りを周りながら、
止まったら椅子を奪い、座れなかった人が罰ゲームをすると言う寸法だ。
「で、罰ゲームは?」
「その紙の中に入ってる紙を負けた人が一枚目を閉じて取るの……で、その中に書かれている事を
実行すればいいの……それが出来なかったら……罰ゲームの罰ゲームって訳……」
「じゃ、始めるわよ」
ミライは携帯型のCDプレイヤーにタイマーを設置すると、マイクロスピーカーから音楽が流れて来た。
Fly me to the moon
And let me play among the stars
僕達は、聞いた事があるような軽快な音楽に合わせてぐるぐると歩きはじめた。
「いつもこんなの聴いてるの?ミライ」
「こないだ、洞木さんに貸して貰ったCD」なの
カチッ
僕は歌に聞き惚れていて、音が止まったと気づいた時には、アヤさんとミライがイスにダッシュしていた。
「ああぁ〜」僕はあっさりと負けてしまったのだ……
「はい、引いてね……で、こっちのカードを引いて、自分の名前が出たら自分の隠してる恥ずかしい事を
告白するの他の人の名前が出たら、他の人の恥ずかしい事を発見して言う事……どちらにしろ、
言えなかったら罰ゲームの罰ゲームが待ってるから……お題が最初のカードに書かれてるの……」
僕はカードを二枚とも引いた。
お題は、”対象の外見的な点で、恥ずかしい事”で、対象は……”碇アヤ”
ど、どうしよう……僕は罰ゲームの罰ゲームがかかっているので、アヤさんの身体をじろじろと見ていた。
「そんなに見ないでよ……シンイチ君」
「それ作ったの、アネキでしょ……」
「あ、アヤさん……お尻に蚊に差された跡がついてますよ……」
「お尻出して寝てたの?アネキ」 「……水着で寝るんじゃ無かったわ……恥ずかしい」
「じゃ、次……行くわよ」
Let me see what Spring is like
僕は今度こそ椅子に座る為に精神を音楽の切れ目に集中させつつ、椅子の位置を常に把握していた。
ランダムなので、いつ音がしなくなるのか解らなかったが、今度はさっきよりもかなり早く音楽が消えた
目を付けていた椅子に僕はダッシュした。
「貰った!」僕は自分の一番近くにある椅子に飛びついた。
だが、殆ど同時にアヤさんもその椅子に飛びついてしまったのだ。
派手な衝突は真逃れたが、椅子の三分の二はすでにアヤさんに占拠されており、もう一方の椅子を見たが、
さすがに、とっくにミライが座っていた。
「残念ね……またシンイチ君の負けよ……」
僕はその言葉を聞きながらも、自分の太股に感じるアヤさんの素肌の太股の暖かさに酔いしれていた。
「はい、引いて引いて!」ミライに急き立てられて、僕は二枚のカードを引いた。
お題は、”前から言おうと思っても言えなかった事”で、対象は……”渚シンイチ”と書かれていた。
「こういう場合は?」僕はアヤさんに問いかけた。
「シンイチ君が心に秘めていた秘密を告白するのよ……言えなかったら……」
「え?心に秘めるから秘密って言うんじゃ無いんですか……」
「そんな事言っても駄目よ……さぁさぁ……」
「うう……幼稚園の時……」
「幼稚園の時……ふむふむ」「やけに昔の事なのね……」
「お昼寝してた時におねしょをしちゃって……
隣で寝てたミライを僕の布団に転がしながら移して…罪を着せちゃったんです」
「ひっどーい 身に覚えが無いのに、先生におねしょを怒られた事があったけど、犯人はシンイチだったのね」
ミライは顔を真っ赤にして怒った。
「ミライ 興奮しちゃ駄目よ こういう罰ゲームなんだから」
「じゃ、次……行くわよ あ、アラーム鳴らす機能もあるから、それも使うわね」
On Jupiter and Mars
In other words, hold my hand!
ピッ 音楽が中断され、アラームの音が鳴り響いた時には三人とも好スタートを切っていた。
アヤさんとミライは同じ椅子を狙ったようで、僕はやすやすと、椅子に座る事が出来た。
「もう〜アネキのその大きいお尻で占領するなんてずるい……」 「人聞きの悪い事言わないでよ」
ミライはぶつぶつ言いながらも、カードを二枚取った。
お題は、”対象の恥ずかしい姿を見た事があれば、それを述べよ” 対象は”渚シンイチ”
「えと……これなら簡単ね……今日、トランクスを身につけただけで寝てた事」
「安易な気もするけど……まぁいいわ 次行きましょ」
In other words, darling, kiss me!
Fill my heart with song
And let me sing forevermore
You are all I long for
今度は長かったので、油断していたアヤさんが慌てたが、ギリギリ直前に座った僕に気づかず、
僕の上に座ってしまうと言うアクシデンツがあった……。
お題は、またもや”対象の外見的な点で、恥ずかしい事”で、対象は……”碇ミライ”
アヤさんはミライをしげしげと見て、ミライの方に歩いていって耳元で囁いた。
「ミライ……飛び出してきてるわよ」 「え?嘘っ」
「は?」僕は訳が解らなかったが、何かを指摘したのだろう。
「じゃ、次を最後にしましょう」
「いいわよ……疲れて来たし」
「解りました。」
All I worship and adore
In other words, please be true!
In other words, I love you!
ミライは誰よりも早く動いたが、ビーチマットの折り目に足をひっかけてしまったのだ。
お題は……だが、ミライはカードを僕達に見せなかった。 余程恥ずかしい事が書かれていたのだろう。
「シンイチの……だめっ言えない……」 「罰ゲームの罰ゲームね……ミライ」
「嫌っ 止めてっ お姉様! お願い……」 「富士山とおしぼりとどっちがいい?」
「どっちも嫌ぁぁぁあ」僕は目を閉じて手で耳を押さえてミライの悲鳴を遮断した。
僕達は椅子をビーチマットの上から降ろして、、ビーチマットの上に座り込んで荒い息を整えていた。
「何やってるの? もう2時よ」アスカさんが鍵を開けて入って来たが、僕達を見るやいなや眉をつり上げた。
よく見れば、アヤさんのビキニの水着は片方の胸の部分が裏返しになっており、ミライも暑さのあまり、
蒸れたのかセパレートの水着を手ですかして、風を送り込んでいた。僕は僕で途中で海水パンツの紐が切れて
しまい、手で押さえていた。
どう、誤解されても仕方無いだろう……だが
「そういう面白い事をするなら、次からは私も混ぜる事」ちらばった紙切れを見てアスカさんが笑った。
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第13話Bパート 終わり
第13話Cパート
に続く!
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