裏庭セカンドジェネレーション

CHAPTER 05D

第5話【人の形心のカタチ】Dパート


僕はアヤさんとミライに背を向けて、身体を洗っていた。

アヤさんとミライは、何か話をしていた。

「このままじゃのぼせちゃうわね」アヤさんは湯から上がった。

「私も・・シンイチ!後ろ向かないでね」

「はいはい」僕はため息をつきながら身体を洗っていた。

そして、背中を洗おうとした時に、タオルが誰かに取り上げられてしまった。

半分以上曇って良く見えない鏡には、胸にタオルを巻いただけのアヤさんが僕の背後に見えた。

「昔みたいに、背中洗ってあげるね」そういってアヤさんは僕の背中を石鹸のついたタオルで擦ってくれた。

アスカさんは殆どいない、父さんも帰りが遅かったから、
僕やミライの世話をしてくれてたのは、アヤさんだった。

小学校4年までは、アヤさんと入っていたものだった。当然ミライも一緒に・・

「4年も前の事じゃ無いですか・・」僕は少し恥かしくなり抗議した。

アヤさんと風呂に入った夜は、当時13才だったアヤさんの裸が目にちらついて眠れなかった事もあった。

「いいからいいから・・シンちゃんの白くて奇麗な背中を擦りたいんだから・・好きにさせてよ」

ひとしきり背中を擦ってもらい、湯をかけられて、僕は一息ついた。

「何なら前も洗ってあげようか?昔みたいに・・」アヤさんが僕の耳元で囁いた。

「そっそんな・・」僕は4年前の事を思い出して頬を染めてしまった。
少し曇った鏡越しに見える、バスタオルからはみ出そうなアヤさんの胸に僕の視線は吸い寄せられていた。

「何やってるのよ、アネキ!」ミライの一声で僕はようやく解放された。

「はいはい、じゃ次はミライを洗ってあげるね」アヤさんはミライの方に歩いていった。

僕は泡を流して、アヤさんとミライの後ろを通って湯船に向かった。

「もう・・アヤさんったら・・」僕は湯に漬かって、先程の事を思い出していた。

「膨張してしまった・・恥かしい」僕は恥かしさの余り、頭まで湯に漬かってしまった。

そして顔を上げると、父さんとアスカさんが歩いて来る所だった。

「シンイチ!大丈夫か?」

「シンちゃんもここにいたんだ」

父さんとアスカさんの声が聞こえた。

「あ、ちょっと足滑らせただけです」僕は首を降って水を払った。

「あれ?」父さんとアスカさんの後ろに樹島さんが隠れるかのようについて来ていた。

「あ、ミドリちゃん、こういうお風呂初めてらしいから、連れて来たのよ」

「ママ、奇麗よねぇ 二人も子供産んでるのに、どうやったらそんなプロポーション維持出来るの?」

「ありがと、ミライ・・でもヒ・ミ・ツ!」

「ママのケチぃ」


数分後 僕達全員は湯の中で話をしていた。

「しかし、これじゃ家族風呂だなぁ」

「そうね、雨降ってたし、泊まり客もあまりいないそうだし」

「ところで、アヤ・・」アスカさんがアヤさんに声をかけた。

「何?お母さん」

「その胸は何よ・・私より大きくなるだなんて、親不幸よね」アスカさんが真顔で言った。

「ママだって、結構大きいじゃ無い・・遺伝じゃないの?」少し恥かしそうにアヤさんが反論した。

「いーや 私があなたの年の頃はそんなに大きく無かったわ・・さては、毎日シンちゃんに揉んで貰ったんじゃ無いの?」

「そ、そんな事してません」僕は慌てて反論した。

「お母さんったら・・・じゃぁ、お母さんはお父さんに揉んで貰って大きくなったの?」

「う・・(引き)」アスカさんは反撃を食らって黙り込んだ。

「これ以上大きくなったら、牛よ牛」そう言ってミライが後ろからアヤさんの胸を下から触った。
下から持ち上げたので、ピンクの乳首が一瞬湯から出たのを僕は目撃してしまった。

「やっ」アヤさんは不意打ちを食らって声を上げた。

「僕、のぼせそうなのでもう出ます」僕は皆に背を向けて湯から出た。

「いやーん シンちゃんのお尻可愛いっ」アスカさんが懲りずに僕に矛先を向けて来た。

僕は危うく足を滑らせる所だった。

「ママったら」ミライが呟いた。

「何よ・・ミライだって凝視してたじゃ無いの・・」

「えっ みてたの?(引き)」

「おや、アヤ・・頬が紅いぞ」父さんがアヤさんに声をかけた。

「もうっお父さんったら」

僕は脱衣所で、新しい下着を身につけて浴衣を身につけた。


40分後

僕は部屋でぼーっとしていた。
ムサシとケイタは風谷さんと樹島さんと卓球をしに出かけたのだ。

コンコン その時部屋のドアがノックされた。

「どうぞ」

ガチャリ カチッ

ミライが二本のコーヒー牛乳を持って室内に入って来た。

「ハイ、シンイチ」

「ありがと」

僕は栓を開けコーヒー牛乳を飲んだ。

ミライも美味しそうに飲んでいた。

飲み終えた時・・

「ねぇ・・シンイチ・・お願いがあるの・・」ミライが神妙そうに言った。

「何?僕で出来る事なら・・」

「私・・このままじゃシンイチをアネキに取られそうで恐いの・・
アネキは家事も出来るし、頭もいいし、プロポーションもいい・・
身内から見ても可愛い女性だと思うの・・」

「ミライだって、その・・可愛いと思うよ・」

「私・・少しづつでいいからお姉ちゃんに近づきたいの・・」

「そう・・」

「料理は練習したら何とかなる・・勉強もアネキ程じゃ無いけどしてる・・
けど・・」そう言ってミライは着ていた浴衣の紐を解いた。

「プロポーション・・特に・・胸が・・アネキに比べたら、小さいの」

「・・・で?」僕は震える声で言った

「ママが、揉んで貰ったら大きくなるって言ってたけど、
自分じゃうまくいかないの・・お願い・・協力してくれないかな・・
シンイチの為に・・シンイチの好みの女性になりたいの・・」

「ミライ・・そう想ってくれるのは嬉しいけど・・その・・」僕はミライの胸から視線を逸らせて言った。

「私の事嫌いじゃ無いんなら、協力してよ・・」

「ミライがそう言うんなら・・」

僕は窓辺の椅子に座り、ひざの上にミライを招き寄せた。

そして、背後からミライの胸に手を当てた。

僕は浴衣の上からミライの胸を優しく揉んでいった。

「柔らかい・・」

「恥かしい・・言わないで・・」

「布がこすれて痛いの・・そのまま揉んで・・」

「う、うん・・」

「ミライ・・」僕は、僕の為に努力すると言ったミライを愛しく想った。

僕はゆっくりと浴衣に手を入れて、浴衣の中の、汗ばんだミライの胸を素手で揉んでいった。

その時、向かい側の本館の窓で何かがキラリと光ったが、僕は気がつかなかった。

「こんな感じでいいのかな・・」僕はミライの胸を揉み続けた。

「やだ・・何か変な感じが・・」ミライの声は掠れていた。

数分後

「少しは大きくなったかな・・」ミライは恥かしそうに僕の方を向いた。

「一回ぐらいじゃ、あんまり変わらないんじゃ無いかな・・」

「じゃ、毎晩風呂上がりに協力してくれる?」

「やっぱり、駄目だよ・・こういう事・・まだ中学生なんだし・・」

「・・・・」

「アヤさんだって、中学生の頃はミライとあまり変わらなかったじゃ無い・・」

「そうよね・・」

「アヤさんはアヤさん・・ミライはミライでいい所があるんだから・・
無理する事無いよ・・」僕は頬を手でかきながら言った。

「じゃあ、今のままの私でもいいの?」

「・・うん・・」

「ありがとっシンイチ」ミライは僕に抱き着いて来た。

「ちょっと・・ミライ・・」ミライの浴衣はほどけかかっていたので、僕は動揺した。

「シンイチ・・」

「ミライ・・」

僕達の顔と顔は段々近づいていった。

その時、

ガチャリ 鍵穴に鍵が差し込まれる音が聞こえた。 そして扉が開き、ムサシとケイタが室内に入って来た。

「ふぅ おまえがトロいから負けたじゃ無いか・・」

「ごめん・・」

「あの、ミドリって子、巧いと言うか、こぼさないもんなぁ」

「おかえり、ムサシ、ケイタ」僕はテーブルを挟んでミライと向き合って座っていた。

「なんや、ミライも来てるんかい」

「え、ええ(いくら中から鍵かけても鍵持ってたんじゃ意味ないのよね・・)」

「コーヒー牛乳飲んでたんだ・・卓球面白かった?」

「まぁな」

「あ、そうそうもうすぐクリーニングに出してた服が戻って来たら食事して帰るってアヤさん言ってたぜ」
ムサシが言った。

「じゃ、部屋に戻るから」ミライは立ち上がった。

「あ、ホコリついてるわ」ミライは僕の肩に手を当てた。

(私のわがままに付き合ってくれてありがと)ミライの手から思念が流れて来た。

そしてミライが部屋を出た後・・

「おい・・シンイチ・・二人っきりで何してたんだよ・鍵までかけて・・」

「えっ?話してただけだよ」

「ホントかなぁ・・昼間だって中々戻って来なかったし・・」

コンコン その時、ドアがノックされた。

ガチャリ

アヤさんが扉を開けて現れた。

「はい、クリーニング済んだから、これを着たら、ロビーに集合ね」
僕達に服を渡していった。


10分後

僕達はロビーに集合していた。

「それじゃ、食事をして行こう」父さんが僕達を引き連れて、和風な作りのレストランに歩いていった。

40分後

「いやぁ〜碇先生ごちそう様です」ムサシが父さんに声をかけていた。
「ほんとうにお世話になりました」シズカちゃんが丁寧に頭を下げていた。

「それじゃ、帰ろうか」

僕達は和気あいあいとエレカに乗り込んだ。

そして一時間半程経って、第三新東京市へと向かう、道を走っていると、
工事中のランプがついていた。


「すみませーん 事故の為、通行止めです」作業服を着た男が声をかけた。

そして、エレカが止まった時、前方の大型トレーラーのシャッターが空き、
銃を持った5人の男がエレカに向かって銃撃を開始した。

第5話Dパート 終わり


次回予告

シンイチ達を襲ったのは一体何者なのか?
そして、真実の一端が明かされる・・
その時・・シンイチは、アヤは、ミライは・・
次回第6話【命の価値は・・】某NO FEAR!の作品とは関係無いぞっ(笑)

みんなで見よう!

第6話Aパート に続く!


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