裏庭セカンドジェネレーション
CHAPTER 07B
第7話【夕暮れに一人】Bパート
翌朝・・
結局、昨夜は痛みや考え事で、中々眠れなかった・・
恐らく眠りについたのは4時を過ぎていたかもしれない・・
「シンイチ・・行って来るわね・・後で、データをシンイチの端末に写してあげるから・・」
「うん・・いってらっしゃい」
ミライは、部屋を出ていった。
父さんも母さんもとっくに仕事に出ている今、この家にいるのは、
僕と、わざわざ看病の為に休んだアヤさんだけだ・・
「まだ・・足痛いかな・・」僕は太股に力をかけた。
「痛っ」
まだ、痛みが取れてはいなかった・・兄さんが言うには、昨日以上に今日痛みが来るって言ってたけど・・本当だったな・・
窓の外には、だんごのような雲が浮かんで、東に向かってゆっくりと流れていくのが見えた。
僕はいつしか眠りに落ちていた。
夢の中では、僕は小さい子供で、何故か、アヤさんは今と変わらぬ姿であった。
庭先で車のおもちゃで遊ぶ僕・・
「ねぇ、ママぁ お洗濯終わったら、遊んでよ」僕は振り向いて、アヤさんの方を向いた。
「もぉ〜シンイチは甘えんぼうなんだから・・いいわよ・・もう少しで干しおわるから・・」
アヤさんは、困った口振りを見せながらも、にこにこしながら僕の方を見ていた。
「んっ」僕は夢から覚めた。
「起しちゃった?ごめんね」目を覚ますと、アヤさんが僕の太腿を両手で優しく揉んでいるのに気がついた。
「あ、気持ちいいです・・」
「昨夜から、シップを変えて無かったわよね」アヤさんが優しく問い掛けた。
「ええ・・変えて無いです」
「じゃ、そろそろ変えないといけないわね・・じゃ、俯けるかな?手を貸すから」
「? ええ」僕はアヤさんの手を借りて、ベッドの上にうつ伏せになった。
「じゃ、寝間着を脱がすわね」
「あ、はい・・」
アヤさんは、皮膚に寝間着がこすれないように、ゆっくりと寝間着のズボンを降ろしていった。
「あらあら、だいぶ剥げてるわね・・じゃ、少し痛いかも知れないけど、剥ぐからね」アヤさんはそう言って、
右の太腿に張っているシップに手をかけた。
「えいっ」
「ひっ」僕はつい声を上げてしまった。
「ごめんなさいね・・けどじわじわやったら、もっと痛いから・・」
「我慢しますから、気にせず剥いで下さい」僕は覚悟を決めて言った。
「じゃ、行くわよ」
アヤさんは、左足の太腿のシップを剥がした
「いっ」
その後、4箇所に張っていたシップを、アヤさんは剥がしていった。
「じゃ、スプレー塗るから・・あれ?これ何?」アヤさんは、ブリーフの端から出てるシップに気付いたようだ・・
お尻も筋肉痛だったのだが、恥かしかったので、一人で苦労して張ったのであった。
「お尻も痛かったの? シンちゃん・・これも取り替えなきゃね」アヤさんはブリーフに手をかけた。
「ちょっ・・アヤさん・・」
「恥かしいの?シンちゃん・・・私は、平気だけど・・」
「へ、平気なんですか・・・」僕は何故か心が沈んで行くのを感じた。
「やっやだ 勘違いしないでよ・・シンイチ君だから平気って意味なのよ」アヤさんは、慌てて否定した。
「僕、何も言ってませんけど・・」
「そうよね・・けど・・シンイチ君の思ってる事が・・わかったような気がして・・」
「アヤさん・・(ミライのように、目覚めたのかな・・)」
「えっ? ミライがどうかしたの?」アヤさんは少し驚いていた。
「ミライも、接触してたら、心が通じるようになったんです・・(キスしてた時だけだけど・・内緒だな・・)」
「シンイチ君・・聞こえたわよ」
「あちゃ・・忘れてた・・・」
「うふっ これで、シンちゃんも、私に隠し事出来なくなったのね」アヤさんが嬉しそうに言った。
「ねぇ・・お互い隠し事出来ないんだから・・正直に何でも話そうね・・シンちゃん」
「わ、わかりました・・」
「じゃ、ちょっとお尻を持ち上げて」
「あ、はい」
僕はつい、素直に指示にしたがってしまった。
次の瞬間には、ブリーフの後ろの部分は降ろされてしまっていた。
「アヤさん・・」
「恥かしがらないの・・シンイチ君のおしめ変えた事あるんだから」
「それは、絶対嘘でしょう・・3つしか変わらないんだから・・」
「ホントよ・・ママに教えて貰って、変えた事あるのよ」
「・・・・」僕は何と言っていいかわからず沈黙した。
「じゃ、剥ぐわね」
アヤさんは情け容赦なく、お尻のシップを剥がしていった。
「ねぇ・・触っていい?」アヤさんは、上ずった声で言った。
「だ、駄目ですよ・・」
「昨日、シンちゃんのお尻見て・・触ってみたくなったのよ・・いいでしょ・・素直に言ったんだから・・」
「僕が恥かしいだけじゃ無いですか・・嫌ですよ・・」
「じゃ、撫でるだけ・・」
「それ以上、何をするつもりだったんですか?」
「ヒ・ミ・ツ!」アヤさんは少し恥かしそうに言った。
「シンちゃんの為に、学校休んだんだから、それぐらいの、御褒美があってもいいと思わない?」
「ちょっとだけですよ・・」僕はしぶしぶ承知した。
「それぐらいで恥かしがって、どうするのよ・・この後、御風呂にも入らないといけないのに」
「ええぇ〜」
「お医者さんが言ってたんでしょ? 御風呂に入ってマッサージした方がいいって」
「そりゃそうですけど・・」
「一人じゃ入れないでしょ? 付き添いがいるよね・・」アヤさんは、僕のお尻を軽く撫でながら言った。
「お医者さんだと思えばいいのよ・・ねっ」
「お医者さん・・・・・そういえば、昔・・アヤさんとミライが・・お医者さんごっこを始めると・・中々終わらなかった気が・・」
「シンイチ君・・ここ痛いんでしょ・・揉んであげるからね」アヤさんは真面目そうな声を出して、もみはじめた。
「アヤさん・・」
だが、お尻も筋肉痛の症状が出てたので、揉んでもらってて、気持ちが良かった。
その後、太腿から、足首の辺りまで、アヤさんはマッサージをしてくれた。
後ろ側の筋肉が一番痛いので、このマッサージは気持ちが良かった。
「じゃ、少ししてから、御風呂に入って、お昼ご飯にしましょうね」アヤさんは、そういってブリーフを元に戻した。
「今スプレー吹き付けたから、ちょっとの間、その格好でいてね」アヤさんは部屋を出ていった。
「御風呂・・どうしよう・・」僕は真剣に悩んでいる内に、再び眠りの世界に入っていった。
第7話Bパート 終わり
第7話Cパート に続く!
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