〜夏の東京を楽しむ方法〜 夏の楽しみ方はいろいろあると思う。 例えば海へ泳ぎに行く。 例えば花火を見に行く。 そんないろんな楽しみの中から 今回私が選んだのは 東京へ遊びに行くこと。 それもただ遊びに行くのじゃない。 実は知る人ぞ知る「歌謡ショウ」と称する とあるゲーム世界をモチーフとした舞台が ここ5年続けて東京のある一角で ある一時の時間だけ行われるのが 夏の行事の一つとなっている。 そのゲームの発売は’96年からなのだが 今年セガ・ドリームキャストで「4」が発売され その話題はさらに広がるものとなった為 なかなかチケットが入手できない状態が続いている。 毎年様々な形でチケット販売が行われる中 今年も6月15日。 チケットぴあ、ローソンチケット等による 一般発売が行われた。 2週間近くある公演の中で 初日と千秋楽はあっという間に それを除く土日も 電話が繋がった頃(PM3時頃)には 既に売り切れたところだった。 しかたなく休めそうな日を考えつつ チケットを一枚購入する。 既にSS席はなくS席だったが 今年は以前の新宿厚生年金会館とは違い 少し狭めの青山劇場での公演ということで この席でも見るのはかなり楽なのではと思った。 次に考えるのが宿泊場所と当日の服装。 そう、せっかくだから浴衣で観劇 なんてしてみたい。 そういう希望から 7月の初旬、高松のある店まで浴衣を見に行く。 二つ並んだ和装店のうち 一つは女性の方々が忙しそうに動き回っていた。 そしてもう一つは 男性の方が落ち着いてお客様を待っているようだった。 どちらの店にしようかな。 そんなことを考えつつ とりあえず男性の方の店に行くことにした。 女性の方だと忙しそうだから すぐに相談にのってもらえそうになかったので こちらだったら大丈夫かな、と思って。 浴衣コーナーへ足を踏み入れると いつもの洋服のコーナーとはちょっと違う雰囲気だった。 吊るしてあるのが洋服じゃなくて 浴衣や着物、反物等々といえばそこまでなのだが どう見ればいいのか分からない。 とりあえず 夜桜の柄の浴衣を手にとって見ていると ありがたい(^^) 男性の店員さんが声をかけてくれた。 な〜んも分かりません。 ってお話して とりあえず何着か浴衣を出してもらって 合わせてみることにしてもらう。 着物の場合は自分で着れないから フィッティングルームなんて場所が存在しない。 お立ち台のような場所の上に上げられて ちょっと恥ずかしい気分。 でも・・・頑張らなきゃ(^^)v 試させてもらった浴衣は 最初手にとった夜桜の柄。 古紫の地に白と黄色の百合の花柄。 今年新デザインという白地に黒で椿の垣根を描いた柄。 これにそれぞれ合いそうな帯をもってきてもらう。 これはちょっと派手かな。 これはあんまり似合わないかな。 これは・・・ いろいろと考えて結局選んだのが 古紫色の浴衣。 帯は紫だと黄色とかが合うと言われたのだが ちょっとこだわりたかった理由の為 濃い紅色と白のリバーシブルの桜の花。 ちなみに白の側には桜とうさぎが居るという リバーシブルといっても同じ柄じゃない ちょっと凝ったデザインになっている。 後は小物として茶色の巾着。 最初は古紫の地だから紫の巾着もいいですね。 なんてお話していたのだが 濃い紅色の帯とこの巾着。 そして桐の下駄。 色合いがなんとも合うという点で 店員さんと意見が一致。 そんな訳で浴衣、帯、巾着、下駄が決まった訳なのだが・・・ この下駄 ペタンとまっすぐになっていなくて 足の形に曲がっているのがすごく履き易い。 他にもいくつか出してみせてはくれたのだが この下駄、すっかりお気に入りになってしまった。 値段的には少し高かったのだが ま、こんなところかな。 これで衣装(笑)は決定。 ただ、一つ問題があった。 それは自分で浴衣を着なくちゃいけないこと。 これまで着物の着付けなんて一人でやったことなんてない。 公演まであと1ヶ月。 できるのだろうか、と不安になりつつ いつもお茶をお稽古しに行っている先生に相談してみる。 ちょうど先生の娘さんが着付けを勉強しているということで 簡単な帯結びでよければと教えてもらえることになった。 「1ヶ月あれば大丈夫」と心強い言葉と共に。 で・・・ 一ヶ月の着付け教室が始まった。 着物を着て帯を結ぶ。 最初はあれ?あれ?の連続だったけど 慣れてくるとだんだんできるようになってきて 「もうこれで大丈夫だよ。」 とお言葉をいただいたのが上京2日前だった。 (着付けと同時にお茶の稽古を浴衣を着て行ったことが 今となっては浴衣を着ての動き方の勉強になったとは思っている。) さて、もう一つ。 宿泊場所の問題。 ある歌の文句じゃないが 「銀座から浅草までメトロで行こう♪」 じゃ、浅草なんてどうだろう。 飛行機プラスホテルプランというのが 東京宿泊の場合にはあるのだが お値段的なものをみていると浅草のホテルなんていいなぁと 思えるようになった。 おまけにホテルについている施設がまたいい。 檜風呂には朝から入れる。 地理的に見ても地下鉄銀座線から青山の劇場までは乗り継ぎなく行ける。 ただ、多少移動時間に問題はあるけれど 近くに浅草寺、仲見世も楽しめるし 太正浪漫らしいじゃないかと。 そんなことを計画しているとお話していたら 関東在住の友人H嬢がご一緒してくれることになった。 彼女とメール等で昼食や夕食の場所を相談しつつ 出発の8月16日を迎えることになった。 |
では、旅のお話を始めましょう。 |
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