2006年5月2日 京都 |
昨晩はよく眠れた? と言われるとちょっと不安。 やはりよく歩いた? (普段歩かないことがばればれですね) こともあり、少し足が痛い。 ただ、昨晩と今朝 ホテルのお風呂に浸かったのがよかったのかもしれない。 暖かいお湯の効果もあって じっくり眠れたとは言えないが疲れは取れたよう。 さて、出かけますか。 朝、少し時間があったので バスに乗る前に神泉苑に行ってみようと 二条城の周りを歩く。 残念ながら神泉苑の門は 朝早いせいもあって閉じられていた。 残念。 雨の神様だから 今日の天候から逆さお願いをしようかと思ったのだが・・・。 そこへ行くまでにハナミズキの木が沢山植えられた通りを母が見つけ そこを歩いてみたいと言い出した。 地図では堀川通まで出た方がいいのだが 方向は合っているので大丈夫とその通りに戻る。 地図を後から見直してみたら 「美福通」という道だったらしい。 中京中学・朱雀高校・二条中学と学校が並ぶ中 道沿いに植えられたハナミズキの木がとても綺麗な花を咲かせていた。
白 赤 そして写真のような薄いピンク色 三種類の色のハナミズキは満開 下にはつつじの花。 小さなパンジーも見えていた。 ハナミズキは高く大きな花なので 携帯では高くて写真が撮れない。 たまたま歩いていて 手が届きそうな枝を見つけたので この写真は母に手を伸ばして近くに寄せてもらった。 通りを抜けると丸太町通りに出た。 さてバス停はと探すと すぐ近くにあることが分かる。 行き先を確認。 今日の方向は祇園・清水坂 正確には五条坂 大谷本廟(西大谷)という場所。 そこから行けることが分かり安心。 バスを待つ。 一旦バスに乗るが 祇園で降りる。 雨が心配と傘探し。 八坂神社から土産物屋さんのある通りを歩くと 小さな薬屋さんの中に 折りたたみの傘を発見。 つつじのような濃いピンク色の傘を選ぶ。 再びバス停に戻る。 五条坂バス停に到着したのは 午前10時過ぎ。 地図から方向を確認。 でもやっぱり入り口・・・は裏からになってしまったが。 無事大谷本廟に到着。 受付を済ませ午前11時からのお勤めに参加させてもらう。 仏殿に入り焼香もさせてもらい 読経を聞き、法話を聞く。 その後、納骨を行ったという仏殿奥にある明著堂をお参りする。 お供え・・・ あ、ごめん。 ばあちゃん、昨日一個食べちゃった。 昨晩、弥生会館の近くにあった スーパー「コープ」で購入した水まんじゅうを供えてお参りする。 そう、その後 近くに見えた門を見てみたいと歩いて見ると 道路へ繋がる門の外に 花屋さんを見つける。 菊の花束を一つ頂き 再び明著堂にお参りする。 この近くに見えた門は二天門というそうだ。 そこを通り仏殿の前に来ると 朱色のつづじが満開の花を咲かせていた。
本廟会館で軽く昼食を済ませ ちょこっとお買い物。 母は祖母の一周忌に使うお香を。 私はお部屋用のお香(京のせせらぎ)を。 (薫王堂製) そして、とうとう買っちゃった。 母お薦めとはいえお数珠入れ。 なんと九条下り藤の柄入り。 ちょっと嬉しいお買い物。 五条坂のバス停より 次の行き先は 泉涌寺道 そこから徒歩で泉涌寺を目指す。 途中七福神をお奉りしたお寺をいくつか巡りつつ 車道を歩く。 木造の大きな大門をくぐると 見下ろすように大きな建物が見える。
じゃりで敷き詰められた道を下ると その建物の大きさがすごいことに気づく。 仏殿だそうだ。 中に入ると三人の仏様。 売店のおじさんが声をかけてくれ 簡単に説明をしてくれる。 仏殿の天井には狩野探幽筆の龍図 (木造建築にとって火災を防ぐ雨=水の神として) そして三仏は釈迦(現在)・阿弥陀(過去)・弥勒(未来) 三世に渡り願いを聞くという仏様だそう。 こうして三つの本尊が並んで配置された仏殿というのは 珍しいのだそうだ。 (この仏像は運慶作と伝えられている) もう一つの珍しい点。 それは門から仏殿までの道が下っていること。 これはこの寺が 昭和30年くらいまで 皇室以外の参拝を許されなかった為。 門の前から参拝する人の為に 仏様のお顔が門前より参拝する人の目の位置に合うようにと 作られたのだそうだ。 毎年3月15日には「大涅槃図」が この仏殿に掲げられる。 それをつり上げる為のロープが三仏を囲む木造の柱から見えるのもこの寺の特徴。 ちなみにこの「大涅槃図」 もともとは奈良・東大寺にあわせて作られたものだそうで この仏殿の天井から吊しても全部は掛かり切らないそう。 下の部分は地を這うような状態で掲げられるそうだ。 ちなみに奉掲以外の時には 仏像の裏側の木箱に収められているそう。 で、裏側に回ってみると 一枚の絵が描かれてあった。 これも天井の龍図と同じく 狩野探幽作と言われる 「白衣観音像」 天井の龍図が畳何畳分だったっけ<忘れましたm(_ _)m ま、とにかく天井を見ると小さく見えるのだが 三仏を囲む両二柱と同じ大きさだと 電灯を照らして教えてくれたくらいだから 下の大きさから判断するにとんでもない大きさのものには違いない訳で。 で、この裏側の絵もまた 三仏全体くらいの大きさはあるのだから・・・ 建物ばかりじゃないのね、大きいものって(^^;;; 仏殿の向かって左手には小さな木造の建物がある。 この寺の名の由来となった泉が涌き出した場所だそうだ。 すぐ近くに歌碑が一つあったが・・・ 読めない(めちゅ) 後は特別拝観となっている御座所以外には 立ち入れないとのこと。 こう見れば見る場は少ないように思うが 古の時代には立ち入ることさえ許されず また今でも皇室参拝となると 一般の立ち入りは許可いただけないという点からも 非常に貴重な場所と言うべきかと思う。 山の中にある静かな御寺・泉涌寺 近くの寺と合わせてまた歩いてみたいものだ。 さて、寺を去る前に 入り口にある楊貴妃観音堂を見ることにする。 綺麗なお顔 優しげな表情の観音様。 写真は横から見たものがほとんどで こうやって正面から見る観音様には ちょっと印象が違うようにも思えた。 境内には花びらが散り葉桜になりつつある 「楊貴妃桜」という八重の桜が植えられていた。
地図を見れば次の予定場所「東福寺」までは徒歩で20分とのこと。 非田院の側を通ように案内されていたので その方向に行ってみる。 で、ちなみにとその非田院境内にもちょっとお参りしてみると・・・
境内には満開の石楠花 あまりの美しさに母と二人騒いでしまう。 風が強くなかなか写真が撮れなかったのだが どうにか撮影できたのが上の一枚。 そしてもう一つ。 境内にあった八重桜。 こちらももう散りピンク色の花びらが境内の一角一杯に広がっていた。 ところどころに桜色の水溜まりのようになって。 あまりの綺麗さに感謝しつつ ちょこっっとお参りして 東福寺への道へと戻る。 山からの下り道 途中住宅街らしき場所に出てしまい また迷う。 また出会った人に道を尋ねる。 で 地図を見たにもかかわらず 入り口を通り過ぎる。 そんな繰り返しを続けつつ なんとか入ったのがまたもや北門。 裏側である。 どうしてこう寺には門が多いのだろうか(悩) ただ、今回すっごくラッキーだったのは この門から入った為に 小さなお寺周辺が見れたことと 紅葉の名所「通天橋」を見上げる 「臥雲橋」からの風景が撮影できたことだった。 新緑の楓の通天橋。 緑一杯の中の風景は 紅葉の時期と違い また別の美しさを見せていた。
日下門より再び境内に入り 近くを散策。 以前母が父と二人で訪れた際に 車でこちらから上がってきた という場所まで歩いてみると とんでもなく大きな門に遭遇。 地図を見ると三門とのこと。 木造のこの大きな建物にはまたびっくり。 泉涌寺散策と東福寺までの迷走時間も重なり 帰宅予定時間が来てしまった。 東福寺散策も残念ながらこの辺で切り上げ 市バスの駅まで歩く。 京都駅に到着したのは午後4時前。 後はお土産とバスの中での夕食を探すだけとなった。 いくつかのお菓子とお漬け物。 後、夕食にはお寿司を買うことに。 場所は京都駅地下のポルタ、お土産コーナー。 地図を見て確認して来たものの いざバスステーションに戻ろうとすると また迷う(笑) もうこればっかりな旅。 時間に余裕がいるというのはこういうことなのかもしれないが。 方向はなんとか覚えないとね。 犬じゃないけど後をつけておくことが必要かな。 な〜んて香川バス駅までお迎えに来てくれた 父の車の車中で話す。 今回の旅。 歩く歩くの京都の旅。 もちろんバスの使い方もなんとか覚えたけど 不安なのはやはり方向感覚のよう。 まぁ間違えた分収穫もあったが 時間の余裕も合わせてなんとかしないとね。 以上新緑染まる京都より。 旅のレポートをお送りいたしました。 |
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