
1999年のダイビング日記
1月
1月は寒くて海に潜りたいと思わないですねぇ。
透明度は良くなる季節なんですけれど、スキーにも行かないといけないしぃ・・・(^_^;
それはそうと、僕のダイビング機材に水中ビデオ撮影システムが新たに加わりました。
ソニーのDCR−TRV900と純正の水深75メートル対応のハウジングです。
以前から水中デジカメに興味があり、デジカメ機能充実でビデオも撮影できるTRV900と液晶画面付きハウジングに惹かれて買っちゃいました。
この手の機材に興味のある方のために、使用感などのレポートをたまにここに書き込む予定です。
まだハウジングが手元に届いていないのですが、小さくなったとはいえ陸上はもちろんのことダイビング中でも大変なお荷物になることが予想され、エアー消費にどれ程影響するのか気になります。
また、機材購入はかなりの投資が必要だったので、水没はなんとしてでも避けなくてはなりません。
万が一にも水没なんてことになったら、床擦れになるほど寝込むことは必至です。
つい最近にダイビングショップのハンディーカムの水没に遭遇しただけに、いま一番怖いのは水没ですね。
怖いけど、期待はそれ以上に大きく膨らんでて、早く潜って撮影したいです。
でも、寒いしSKIに行かなくちゃいけないし・・・・
これを持っての初潜りは3月後半もしくは4月になるかもしれませんねぇ。
2月
マリンパックがやってきました。
軽くなったとはいえ結構重いですね。
ハードケースじゃなくメッシュバックがついてきました。
ハウジングをタオルでくるんでメッシュバックで運ぶスタイルみたいですね。
ビデオをハウジングに入れたまま運ばないよう注意書きがありますが、んなことは気にしないでいいように改良して欲しいもんです。だって絶対にビデオカメラ入れて運ぶんですから。
さっそくハウジングにビデオカメラをセットしてみる。
Oリングひとつでほんまに75メートルまで潜れるんかいな?
電源ON!
おぉ!映っとる。
ハウジングの液晶に映る自分の部屋。
あいかわらずワヤやのぅ。
あぁ重〜・・・肩痛ぁ〜(^_^;
2月21日
やっぱり寒い冬の日曜日、マリンパック使ってみたさに
西海の近くの須の川というところにダイビングに出掛ける。
ショップを出てすぐに忘れ物チェックをしたら、フードを忘れていた。
というか、初めての冬のダイビングで、フードなるものが要ることすら知らなかった。
「フードって何?」
フードについて説明してもらう。
あぁ、そういえば、ドライスーツを買ったときに、おまけとして補修用のハギレに混ざって確か頭巾のようなものがあったことを思い出した。
家に寄ってもらって黒頭巾いやフードをゲットして高速道へ。
善通寺ICから快適に西へドライブ。
さぬき豊浜を越えたあたりから何やら怪しい雰囲気。
雪が降ってる。
西に行くにつれてまるで山陰に来たかのように辺りは真っ白な雪景色となる。
雪じゃ雪じゃと はしゃいでいたけど、やがて路面にもかなりの雪が積もり、とたんに車の流れが悪くなった。
スリップ事故も発生してたりして、予想外に時間がかかり、目的地を室戸に急遽変更する。
高知道に入ると、とうとう渋滞がひどくなり動かなくなった。
しんしんと降り積もってゆく雪を眺めながら、今日のダイビングは無理かなぁとか、潜るとしたら近くのダムとかかなぁとか思ってた。
カラオケを歌う気にもなれず、ただカラオケの入力待ちチャイムが車中に虚しく鳴り響く・・・・
僕らはなんて物好きなんだろう、こんな日に潜るなんて・・・
と思い始めた頃に、長いトンネルに入った。
トンネルを抜けると路面状態は一変、車は高知に向け快走する。
とりあえず、途中のPAで雪山をバックに記念写真を撮った。(^_^;
ホカ弁(からあげ弁当)を買って室戸警察署の裏に到着。
さっそく弁当を食べ、機材を着けて海に入る。
顔が冷たい。
ふとみると、陸では元気なTさんが放心状態で立っている。
イントラF氏がレギュをくわえるよう促しても、聞こえていないかのよう。
しばらくその様子を眺めていたが、イントラF氏の指示により、S氏とバディーを組んで、未知のポイントに出る。
目の前には岩が立ちはだかり、どっちへ行けばいいのかわからない。
海底をうろうろするも何もいない。
S氏の助言でテトラに向かう。
テトラの隙間に潜り込むと、タカノハダイやツノダシなどが寒そうに泳いでいた。
水温は摂氏16度。ビデオをまわしつつテトラの中を進む。
ブダイの仲間やイシダイ、オヤビッチャなどの珍しくもなんともない魚に出会えたことが、今日はやけに嬉しい。
ここに珊瑚はない。
テトラの隙間を縫うように1時間遊ぶ。
これはこれで、また違った面白さはあったが、やっぱり珊瑚の海がいいな。
ビーチダイブなので陸に向かう途中で海底に腹這いで沈んでじっとしているT氏がいたのでビデオに撮っておいた。
もう1本潜ったが、珍しい魚に遭うこともなく、ただ沢山のゴミが浮く浅いところで、ゴミと仲良くスノーケリング・・・いや、レギュをくわえてるから・・・まぁ、水面を楽しそうに?!泳いでいるTさんもビデオに撮る。
結局、イントラF氏が潜ってる姿を見ることはなかった。
ショップに帰り、閉店時間のあとショップの仲間とガストに食事をして、気が付くと午前1時。
帰って風呂に入って、ビデオを見ながら眠りについたのは2時をまわった早朝だった。(^_^;
ところで、マリンパックの使い心地はというと、これがなかなかに良くて、陸上での持ち運びも思ってたよりも楽な感じ。ただ、水中では常に手に持ってないといけないってのが不自由ですね。
まぁ、そんなに苦じゃなかったですけども。
恐れていた水没もなく、無事に生還しました。あぁ〜良かった!(^o^)
3月14日
今度こそは須の川に潜るぞ!ってことで、出発。
天気予報では、だんだん天気が悪化して雨が降り、風が強くなるっていう涙無くしては語れない内容。
日頃の行いがいい僕だから、潜れないことはないだろうけれど、なんだか不安。
朝7時に出て12時頃に到着。5時間も車に乗ってるとお尻が痛い。体重重すぎ?いやいや(^_^;
須の川キャンプ場の裏からのビーチダイブだ。
波も無く、天気は曇り時々小雨って程度で、そそくさとドライスーツに着替えて海に入る。
うひょ〜!ちっちゃいクラゲがいっぱいおる。
クラゲを掻き分け水面を進む。
思ったよりテーブル珊瑚がいっぱいあって、期待できそう。
みんなが揃ったところでエントリー。
が、バディーを組んでるMさんがついてこない!なんでやろ?
他のみんなはどんどん先に進んでく・・・
しゃーない、浮上!
海面に出て辺りを見回すと遙か岸のほうでMさんとOさんが手を振っている。
「Fさん呼んでぇ〜!」
悲鳴にも似た叫び声が聞こえる。
なんかとてつもないことがあったんや!
慌てて海中のFさんに海面から手を大きく振って知らせた。
それが見えたのかどうかはわかんないけど、異常に気が付いたイントラF氏が浮上。
イントラF氏は岸に向かい、僕はイントラF氏の指示により、海面で海中のみんなを確認しつつ、浮標のかわりに真上に浮かんでた。
結局、Mさんのウエイトが足らないということだけだったようで、ホッと一安心。
Mさんはドライスーツが初めてなので仕方ない。
ほどなくみんなでエントリー。
やっぱり、珊瑚のある海ってのは、いいねぇ。
透明度は12mといったところか、海中散歩しつつ後ろを振り返ると・・・・
やや!Mさん浮きあがっとる。
浮上!
まだウエイト軽いらしい。水面近くなると浮いてしまうそうだ。
手を引いて潜降する。
海底のロープに掴まらせ、僕はビデオカメラを置いて石拾いでうろうろするけど、適当な石が見つからない。
何度か潜っては浮きを繰り返し・・・(^_^; <浅くて良かった
仕方ないので手をつないで海中散歩する。(^_^)
ビデオ撮影は2本目でと、とにかく沈んだままみんなに二人でついていくことにした。
エアーをたっぷり残して1本目を終え、一人でジェットスキーに来ている地元?のおっちゃんを眺めながら、しばしの休憩。
2本目に入る。
今度は、Mさんのウエイトを十分に増やしてあるので、浮くことは無いと考え、ビデオ撮影に専念することにした。
珊瑚の景色や大きなナマコ・タカノハダイ・ハタタテダイやチョウチョウウオ・イセエビ・イシヨウジ・フグ・とっても小さいゼブラガニ・ウミウシ・すぐに隠れるクマノミ・ウツボ・イワシの群・オヤビッチャなどを撮りエグジット。
機材の片づけが終わりかけた頃に雨粒が大きく強くなりはじめた。
帰りのラーメン屋で唐揚げ定食(^_^;を食べ、カラオケの歌を子守歌がわりに聞きつつ、ハイエースの後ろのクッションいまいちベットで寝ながらショップに帰りついた。
ビデオをテレビで再生してみたら、レンズに汚れっぽいのがくっついてるようなのがちょっと残念だったが、まぁまぁ撮れてるんで良しとしよう。
次の日にハイエースの中にワイドレンズを忘れてることを指摘されるまで気づいていなかったことは、機材をほったらかしにしてることがバレバレで恥ずかしい。
今回もビデオの水没は無し。あぁ〜良かった。(^o^)
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